歯周病治療について

歯ぐきが腫れた・出血する方へ

歯周病治療の重要性

歯周病治療

なぜ歯周病の治療が大切なのか?

日本人の歯の喪失原因の40%が歯周病と言われています。
消化器官の入り口である口腔内の健康を維持するための責任が我々歯科医療従事者です。日本人の歯を失う原因の多くを占める歯周病を治療することで、5年後・10年後、いつになってもご自身の歯で食事ができ、全身の健康維持ができるかどうかに大きく影響します。
したがって、この歯周病を治癒させ、克服することが皆さまにとってもとても重要です。

歯周病は健康な状態から重度歯周病といって大きく骨が吸収してしまう状態になるまで、症状が出にくいため医療機関を受診したときには予想以上に歯周組織を失っている場合もあります。
骨を大きく溶かしたり、歯肉を出血し易い状態にしている原因が歯周病細菌です。この歯周病細菌が歯と歯茎の間の溝に集まることで歯周病が発症、増悪します。歯石はこの歯周病細菌が増加しやすい環境を作るため、確実に除去していくことが大切です。

当院で行う歯周病治療

歯周病は、全身の健康状態へ悪影響を及ぼす可能性があることが分かっています。
厄介なことに、歯周病のほとんどが無自覚のまま症状が進行し、症状が出る頃にはかなり進行してしまっているということがよくあります。

当院では、歯周病の症状改善のための治療はもちろんのこと、SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)※歯周病安定期治療に注力しています。

SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)では、歯周病の症状が安定した歯周組織を維持していくために、定期的な治療を行います。

治療の流れとしては、まず患者さまの歯周組織の状態を確認します。
その後、歯科医師による咬合調整、歯科衛生士による口腔衛生指導、ポケット内の洗浄、スケーリング、ルートプレーニングなどを行います。

SPTは、今後の歯周病治療に重要な役割を担っています。
歯科衛生士と連携しながら、歯周病になりにくい口腔環境を作るサポートをさせていただきます。

歯周病は全身へ影響します

  • 冠状動脈性心疾患

    冠状動脈性心疾患

    心筋梗塞や狭心症の虚血性心疾患は、心臓の冠状動脈にアテローム性プラーク(血管沈着物)が形成され閉塞されていくことで生じる病気です。
    血管内に侵入した歯周病原性細菌やその病原因子などが血流に乗って冠状動脈に達するとアテローム形成が加速化し、歯周病があると、心血管疾患の発症リスクは1.15~1.24倍高まると言われています。
  • 糖尿病

    糖尿病

    糖尿病には網膜症・腎症・神経障害・末梢血管障害・大血管障害などの合併症があり、歯周病はこれらに続く第6の合併症と捉えられています。
    実際、糖尿病患者さんの多くに重度の歯周炎が見られます。歯周病患者は血糖コントロールが改善しにくくなります。歯周病治療を行うことで炎症が収まり、血糖コントロールの改善に影響を与えると考えます。
  • 誤嚥性肺炎

    誤嚥性肺炎

    気管に入った唾液中の細菌などが肺に感染して起こる肺炎が「誤嚥性肺炎」。
    高齢者に多く見られる病気の一つです。この病気の多くの患者さんから歯周病原性細菌が見つかっているのです。
    そのため、高齢者に口腔ケアを行い、歯周病原性細菌等の口内細菌が減少すると肺炎の発症率が下がることが報告されています。
  • 早産・低体重児出産

    低体重児出産

    妊娠中はホルモンの変化などによって歯ぐきの炎症が起こりやすくなり、歯周病になる人も少なくありません。
    これが「早産・低体重児出産」の危険度を高めているのです。
    最近の報告によると、歯周病にかかった妊婦さんに低体重児出産が起きるリスクは健常者の4.3倍程度と言われているのです。

重度歯周病の自覚症状には下記のようなものがあります

  • 歯が浮いた感じがする
  • 歯がぐらぐらする
  • 痛くてかめない
  • 出血している
  • 膿の味がする
  • 口臭が強い
しかしこのような症状がでないことも多く、歯周病専門医の診断を受ける際には予想以上に歯周病が進行していることもあります。歯周病治療においては専門の医療機関で正確な診断・治療を受けることをお勧めしています。

歯周病重症化予防治療について

重症化予防の取り組みの推進として、2020年4月より「歯周病重症化予防治療」が新設されました。
具体的に何が変わったのかというと、歯周病予防治療という項目で、下記の治療が保険適用となりました。

定期的なクリーニング

  • むし歯予防が目的のクリーニング
  • 歯周ポケット内の洗浄
  • 歯石の除去

2回目の受診以降、歯周検査を受けていただきます。
その検査の結果を元に、歯周病が重症化する可能性がある・あるいは歯周病の重症化を防ぐことを目的として、歯石の除去や口腔内のクリーニングを3ヶ月ごとに受けられるようになりました。

かつては、歯周病に関する治療は自費になってしまう部分も多く、なかなか自発的に歯周病の予防をしていくことが難しい状況でした。

しかし、当院では歯周病重症化予防治療に注力し、少しでも歯周病に苦しむ方のサポートができればと考えています。

歯周病についてよくある質問集

歯周病では、どのような症状に注意すべきですか?
歯周病は痛みもなく、ほとんどが無自覚で進行していく病気です。
自覚症状を感じる頃には、重症化して治療が困難になる場合も多いです。
  • 歯茎から出血がある
  • 歯茎が腫れる
  • 浮いた感じがする
このような症状がある場合は、一度歯科医院で診察を受けていただくことをおすすめします。
歯周病になりやすい人の傾向はありますか?
歯周病は、歯周病菌のコントロールができなくなり、お口の中に歯周病菌が増殖してしまうことで起こります。
歯周病菌の増殖→プラーク(歯垢)・歯石が作られる→さらに歯周病菌が増殖する
という悪循環に陥ります。
本来、適切なブラッシングが出来ていれば歯周病菌の増殖を抑えられるのですが、歯周ポケットに潜む歯周病菌までケアできている方はほとんどいないのです。
生活習慣に起因するものや、先天的に歯周病になりやすい方もいらっしゃるので、患者さまごとに適切な治療・予防方法をお伝えいたします。
歯周病の進行度について
歯周病の進行度は、人それぞれ異なります。
歯周病は、歯茎の溝や歯石に隠れた細菌によって発症します。
歯周ポケットが深い方や、歯石がついている場合は細菌の数が多くなるため、歯周病の進行スピードも早くなります。
その方のお口の中の細菌の種類や体の免疫力によっても進行スピードは大きく異なります。
ですから、早期治療で歯周病を治療し、再発させないことが重要です。
受診すべきタイミングはいつですか?
歯茎からの出血、歯茎がむずがゆい、歯が浮いている感覚がある、といった、普段のご自身と異なる感覚があれば、歯科医院への受診をおすすめします。
歯周病治療は、早期発見・早期治療が何よりも重要です。自覚症状を感じる頃には症状がかなり悪化している場合も非常に多い疾患なので、侮ってはいけません。
少しでも異変を感じたら、すぐに歯科医院を受診してください。
治療を受ける歯科医院を選ぶ上でのポイントはありますか?
治療を受ける際、十分な説明が行われる歯科医院を選ぶとよいと思います。
適切な歯周病治療には、なぜ歯周病になってしまうのかという原因の解明や、口腔内全体の現状をしっかりと検査をした上で治療を行うことが不可欠です。
そのため、事前にしっかりと説明を受けられることも大きなポイントです。
患者さまと歯科医院が二人三脚で治療をしていく必要があるため、信頼できるかかりつけの歯科医院を見つけておくとよいでしょう。
歯垢と歯石の違いはなんですか?
歯垢(プラーク)とは、歯に付いたバイオフィルムのことをいいます。
プラークは、糖質がもとになって作られるため、不十分な歯磨きで食べかすが残っている場合などは、プラークが作られやすい状況といえます。
歯石とは歯垢(プラーク)が石灰化したものです。
歯垢として歯にくっついたものが、時間が経過するにあたって石灰化し、歯ブラシでは取れない程固くなって歯にこびりつきます。
歯石は、軽石のように表面に穴が空いており、プラークにとっての格好の溜まり場になってしまいます。
このような段階を経て、徐々に炎症が進んでしまうのです。
妊娠中に行える歯周病対策はありますか?
妊娠中は、歯周病が進行しやすくなるため、普段以上に注意をしてケアを行いましょう。
つわりがあるときなどは無理をせず、ご自身のできる範囲で丁寧なブラッシングを心がけましょう。
どんな検査を行いますか?
まず、患者さまの現在の症状について、普段の生活習慣などを問診でお聞きしていきます。歯周病は生活習慣に起因して起こることも多いため、しっかりとお話を伺います。
その後、下記のような流れで検査を行います。
  • お口の中を確認
  • 歯周ポケットの深さを計測(プロービング)
  • レントゲンを撮影し、歯茎や歯槽骨の状態を調べる
歯磨きだけで治すことはできますか?
限定的ですが、できる場合もあります。
歯石がなく、歯肉のみの炎症であれば、歯磨きだけで治るケースもあります。
しかし、そのケースは非常にまれと言えるでしょう。
プラーク(歯垢)が歯石化している場合は、歯ブラシだけで落とすことはできないため、歯科医院での歯石除去が必須となります。
歯周病基本治療の内容を教えてください。
歯周病治療では、下記の2点が重要となります。
  1. 歯科医院で受けるスケーリング(プラーク・歯石の除去)
  2. 歯科衛生士による、ご自宅でできる効果的なブラッシング法の指導
お口の中をきれいにするためには必須の治療です。
早期の段階で治療を開始できれば、この歯周病基本治療のみで治療は終了することも可能です。
通院期間・頻度の目安を教えて下さい。
歯周病基本治療中、おおよそ2週間に一度くらいの来院が必要です。
メンテナンスであれば1ヶ月から3ヶ月に1度程度の頻度でお口の中を見させていただくことを推奨しております。
あくまでも平均的な期間ですので、患者さまの歯磨きのレベル、歯茎の状況などで通院頻度に差が出る場合もございます。
口臭が気になるのですが、歯周病が原因なのでしょうか?
歯周病は口臭の原因の一つです。歯周病が進行すると、より口臭がきつくなります。
歯周病をきちんと治療することで、口臭が改善される可能性もあります。
口臭でお悩みの方もぜひ一度ご相談ください。
治療後、再発する可能性はありますか?
これは非常に大切なことなのですが、歯科医院での治療が終わった時こそ、本当のケアのスタートとなるのです。
いくら歯科医院でキレイなお口にすることができたとしても、毎日のブラッシングを怠ると、すぐに歯周病を再発してしまいます。
ですから、ご自宅でケアに加え、定期的に歯科医院でのケアを受けていただくことが重要です。
ストレスが原因で歯周病が悪化することはありますか?
ストレスにより、歯周病を悪化させる可能性は考えられます。
免疫力の低下、ストレスによる歯ぎしりで、お口の中の汚れが歯周ポケットに入り込みやすくなるためです。
マウスウォッシュに効果はありますか?
マウスウォッシュを使用することで、ブラッシングに加えて歯周病予防や虫歯予防を手助けしてくれる役割があります。
マウスウォッシュだけで歯周病が完治する訳ではありませんで、補助的な役割として、有効な手段のひとつだと言えるでしょう。
治療後、再発する可能性はありますか?
これは非常に大切なことなのですが、歯科医院での治療が終わった時こそ、本当のケアのスタートとなるのです。
いくら歯科医院でキレイなお口にすることができたとしても、毎日のブラッシングを怠ると、すぐに歯周病を再発してしまいます。
ですから、ご自宅でケアに加え、定期的に歯科医院でのケアを受けていただくことが重要です。
口呼吸は歯周病に影響がありますか?
口呼吸を続けると、口腔内が乾燥します。
口腔内が乾燥することで、抗菌作用を持つ唾液が減少し、歯周病が悪化する原因となり得ます。
喫煙は歯周病にどのような影響を及ぼしますか?
喫煙をすると、歯茎の血管が収縮し、血液の循環が悪くなります。
喫煙はあらゆる歯周治療に悪影響を与え、治療効果にも期待が持てません。
いきなり禁煙を開始することは大きな労力がかかりますので、可能な限り歯周初期治療の期間で禁煙ができるようにしましょう。
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